2016年4月18日

海ある暮らしを訪ねて(2)舟屋のまち伊根の暮らし

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久しぶりの伊根町里帰り。お仕事で2年間赴任していた舟屋のまちにいってきました。

行ったことないという方のために、ちょっと解説。
タイの水上集落のように、舟屋が海面ぎりぎりに周囲5キロにわたって230軒立ち並びます。一階は船の収納庫、玄関は海。
住居の二階からは釣りができるのです。

舟屋の一階から外の景色

ときどき、里帰りの際には一緒にいきたいメンバーを募集するのですが、土曜日は、ゆっくり観光の会のイベントで海蔵寺の精進料理と桜を味わう会があり、今回は5名で行って来ました。

みんながまちあるきをしている間、私は精進料理の準備のお手伝い。

「ごはんを食べるというのは業」と、海蔵寺のおしょうさん。
すごく勉強になります。

お寺はサービス業。仏事だけやってればよいというわけではない。
このお寺は、高台に立っているけれど、上がって来てもらうのではなく、降りていく。
精進料理を食べてもらうことで、地域がにぎやかになればと考えた。

朝は小餉
昼は中餉
そして、薬餉とは、業のために食べる薬。

ニンジンの皮や大根の葉、皮は漬け物に、余すところなく使う。
向井酒造の酒粕、ほだ木から育てたしいたけ。庭でとれた里芋。
5品の煮物は、鍋を変えてそれぞれ違う味に。
10時間煮込んだ大根。
たらの芽や梅酒の観点。
地元でとれた季節の素材がそろう。


海蔵寺のお庭で

精進料理の会は、以前、観光の仕事で関わっていたゆっくり観光の会でできたプログラムのひとつでした。いまや、とても人気で、すぐにキャンセル待ちになっているといいます。

こんな風に、海を眺めながら食べる地元のおばちゃんのワンコイン食堂も。

そして、夜は、地域おこし協力隊のお二人のはからいで、鰆まるごと炙ったものやアワビなど、取れたての幸を堪能しました。
写真には映せないですが、幻想的な光を波際に放つ夜光虫の姿も確認できました。

鰆 spring fishというのは、春の魚と書きます。
魚はあまり詳しくないのですが、この時期にとれた鰆を丸ごとあぶるとかなりおいしい。
あぶりサワラ


そして、伊根は海だけではなく、丘も面白いのです。
 海の見渡せる丘での農場キャンプ。

日の出



台湾茶のお店「ちんざお」にて。夜と朝。


まちあるき


 次の日、クジラが捕れたらしいよ、との連絡をうけ、漁港に行ってみると、まさに解体されているところでした。定置網にかかってお亡くなりになっていたようです。
こういうときは、DNA鑑定のため、いったん舞鶴港に送られるようです。


移動販売。
 はえ縄漁の網つくろい

延縄モーター船の取材に同行。

ところてん。
テングサを煮だしてとろとろにしたあと、冷蔵庫で固めて網のついた木箱から押し出します。


舟屋のおかあさんたちのお料理。
これがワンコイン500円の定食。


いろんなことを学んだ2年間でしたが、何度行ってもまた新しい発見があります。
いつもありがとう。

<アクセス>
JR京都駅から京都丹後鉄道「天橋立駅」まで約2時間
丹後海陸交通バスで伊根いき約1時間。


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