2017年11月6日

【11/3開催報告】植物に学ぶ山村集落に受け継がれる知恵:藍服と薬草狩り

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150年間藍壷を先祖代々受け継ぐ笠間藍染さんを訪ね藍染め体験のあとは、食べられる森へ。推古天皇の時代から薬草狩りが行われていた地で、薬草を学ぶ勉強会。
のぶどうとやまぶどうの見分け方、サンシュユ、がまずみ、ヤマナシ、マタタビはお酒に、ツルニンジンは根を生で味わい・・・穫っては食べ、食べては学び、五感を使った草の生存の知恵と人との関わりに触れる旅でした。
Travel to visit producers in Uda: Indigo Japan blue and Medicinal Plant Expedition.




使う水は山水のみ。150年の藍壷を受け継いで

前回も訪問しました宇陀市室生の笠間藍染さん。150年間続く集落の紺屋4代めのカヨさんが教えてくれました。

「先代が倒れたとき、夫が働きに出ている間、とにかく私が受け継がなければ。そして、いずれ、夫にこの技術を引き継ごうと思って。そうしているうちにはまってしまって・・・」

笠間には他にも藍染めをしているおうちや、野鍛冶をしているおうちがたくさんあったという。今や、きえつつある村のナリワイ。染めも鍛冶屋も最後の一軒になってしまった。
それでも、この集落にある暮らしの一部として、残して行きたいと思いをもって続けておられるカヨさんを訪ねました。


いつもながら、みんなでいくと、わたしは染める時間がありませんでした。
次回はゆっくりまた染めにいきたいです。



森に薬狩りへ。自然のめぐみつまみ食いウォーク。

お昼は道の駅で持ち寄りランチのあとは食べられる森へ。
ところどころ立ち止まっては採集し、自然のめぐみをつまみぐいしながら歩く。



がまずみ。お酒につける。


 またたびの虫こぶ。こちらも薬酒に。
生で食べるとどんな味がするのか?
まるで香辛料のようなスパイシーさです。

韓国では、ツルニンジンを生ではちみつ漬けにして食べると聞き、やってみました。
匂いは土っぽいのですが、意外にもあっさり風味。癖がなく、これはサラダとしてもいけそうです。

ツルニンジンの花



カラスウリ。うちでの小槌の形をしている種は、財布にいれておくお守りに。または、炒って食べることもできるそう。非常時の携行食にもなって一石二鳥だ。


 サルナシ。たべてみたらわかるのだけど、キウイと同じ仲間で、見た目も味も、まるでミニ・キウイ。お酒に漬けてもおいしいそう。



 やまぶどう。そのまま食べても美味しい。
のぶどう。こちらはたべられない。カラフルな実はリースや生け花にも使えそう。



今後もできるだけ実践的な内容で、植物に触れていただける時間を作って行けたらと思います。

次回は、葛根掘りと、本葛づくりのワークショップを計画中です。

春には山菜採りと薬膳料理も楽しみましょう!







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