たねびと通信サンプル

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☆ たねびと通信 vol.2 2015/06/26 夏枯草 ナツクサカレル 
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みなさん、こんにちは。夏至も過ぎすっかり夏模様になってきました。
1回たねびと講座から時間がたってしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか。貸し会場がなかなか見つからず、ご連絡が遅くなってすみません。
交換された種の成長はいかがでしたでしょうか。発芽した苗のお写真を送ってくださった方もあり、とてもうれしいです。

さて、当メールは、たねびと講座に参加いただいた方、時間が合わなくて参加できなかったけれど案内を希望された皆様にBCCで配信しています。
これまではFacebookでの発信を中心にしてきましたが、メールでの連絡を希望される方も多く、たねびと通信では、いち早くイベント情報をお届けし、優先的に席を確保させてもらうことにしています。配信を希望されない場合はご連絡ください。)

┏…………………………… 目次 ……………………………………………┓
 【第2回たねびと講座のお知らせ
 【高知「焼畑のむら」訪問の報告
 【たねとり採種園の開墾
 【たねとり雑記
 【Q
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 第2回たねびと講座のお知らせ <ちらし添付>
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 農学や栽培技術をメインに野菜について現場で学んで行くクラスです。
 家庭菜園、ベランダ菜園、自給自足で畑を始めた方など、実際に菜を自分の手で育て、タネの採種まで実践したい方が対象となります。
 前回よりも時間が早くなっているのと、場所も変わっていますのでお気をつけ下さい。またわかりにくい場所で申し訳ありませんが、一乗寺駅から徒歩10分の銭湯「雲母湯」から数軒目の場所になりますので10時に銭湯前集合でお願いしたいと思います。

|  日 時 2015720日(月)10:0013:00(午前10時に銭湯「雲母湯」集合)    
|  内 容 :在来野菜とF1のたねとりの技法それぞれ
     今回は座学のみになります。
|  ランチ :持ち寄りPARTY一品もちよりでお願いします)
|  場 所 :しずくのいえ(京都市左京区一乗寺西浦畑町)
     集合場所「雲母湯」http://www.kyo1010.com/kirara-yu/
     叡山電鉄「一乗寺」駅下車徒歩10分
     (すみませんが駐車場はありません。)
|  参加費 1,000
|  持ち物 :ランチ、交換用の種または苗
|  定 員 12名(要予約)
|  連絡先 090-6607-2420(当日連絡用)

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活動報告
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◎高知県椿山「焼畑のむら」をたずねて
先日、たねだね在来種研究所のメンバーで高知県椿山「焼畑のむら」を訪ねてきました。
現在1世帯となってしまった今でも「虫送り」が続けられ、ヒエやキビにつく虫を太鼓やお囃子で追い払い、「音に付いた虫」を旗や草履、笹とともに川に投げ込んで流します。

山間集落では、ヒエは何100年も保存できる備蓄作物で、村の蔵には今でも子孫のために保管されていると聞き、虫送りで会ったおばあちゃんに案内してもらいました。
蔵に入ると「日恵(ひえ)」と書かれた札が貼られ、先祖代々受け継がれて来た俵がいっぱいに積まれていました。

焼畑は毎年焼く場所を変え、30年でひとつのサイクルになります
子どもの頃にお父さんが焼いていた場所を自分が30代になったころに焼く。
そして、次に火を入れるのは60歳。
3回焼いたら一人の人生になる。焼畑の民は、100年後のサイクルを考えると言います。

先祖が残してくれたものだから・・・蔵には捨てられない想いが詰まっていました。
サンプルのヒエをわけていただきました。
発芽するかどうかわかりませんが、試してみたいと思います。
一粒でも芽が出るとうれしいです。


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たねとり採種園の開墾
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 たねとりびとたちの多くは、たねの保存のための専用冷蔵庫を設置している方が多く、私も何台かもっています。たねを蒔くスペースがだんだんなくなってきて探していたところ、在来種のたねを持ち寄ってうちで栽培してもいいよ、という農家さんをご紹介いただき、お話を聞いてきました。
活動日などまだこれからの調整になりますが、京都市左京区内でたねとり畑をはじめたいと考えています。

たねとりをしてみたいけれど植える土地がないという方、実践で技術を学んでみたい方、在来野菜の味見をしてみたいという方、共同でたね畑をしながら在来種の保存について考えませんか。
ご興味のある方がおられましたら、ぜひご連絡ください。


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たねとり雑記
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◎暦とたねまき
 夏至が過ぎ暦の上では「夏枯草(なつくさかれる)」季節となりました。第1回たねびと講座では、作物の起源とローカルな在来種の呼び方について少し触れましたが、地方名をみていくと、「植え旬」がいつになるのかヒントになっていることがあります。

京都の田舎へ行くと、行祭事が一つの目安になり、白いんげんを「祇園豆」「七夕豆」と呼んだり、葵祭が始まったら移植する、タチアオイが咲いたら○○をする、というように、季節感を意識した昔の人の心を感じることができます。

 さて、この季節は夏野菜を植えるには少し遅いですが、つるあり白インゲン「祇園豆」金時豆「三度豆」こちらはまだ蒔き旬。
つるなしは、5月上旬〜中旬にまきますが、つるありの場合、早くまきすぎると蔓ぼけしてしまい、日長が短くなり、花が咲く頃にはすっかり疲れてしまうのです。

そして、そうこうしている間に8月下旬からは、秋野菜の種まきが始まりますので準備もお忘れなく!

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Q&A
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前回たねびと講座の参加者の方からご質問がありましたのでみなさんにもお知らせします。

QWSで配布した資料に、食文化に関することが記載されていましたが出典を教えてください。
A:神崎 宣武「シリーズ食文化の発見:世界編1〜3」田書店, 1981

6大食文化ゾーンについてシリーズ化された本です。
・粒食文化 :東アジア(米など粒のまま蒸す・煮る)
・芋飯文化 :南アジア(タロイモ、ヤムイモ、バナナ等を蒸す・煮る)
・キャッサバ文化 :中南米(キャッサバ、トウモロコシ等をパン状にして焼く・煮る)
・粉粥餅文化:サハラ以南のアフリカ(雑穀、イモ類を粥や餅にする)
・粉食文化:インド・中東・ヨーロッパ(小麦を粉にしてパンにする)
・肉食文化:北極圏(動物の肉や魚を食べる)


中尾佐助著「栽培作物の起源」とはまた違った分類ですが、地図を重ねて見ると面白いかもしれませんね。また、面白い文献がありましたらご紹介していきたいと思います。

ご意見・ご質問等ありましたらどんどんお寄せください。

それでは、またお会いできる日を楽しみにしています。

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  発行人 : たねのもりびと まえだちさと
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